あれだけあった段ボールを全部開梱したあと、収納にはどれくらいの余白が残ったと思いますか?
整理収納アドバイザーの安田みらいです。前回の動画では、引越し前の整理から収納プランニングまで携わらせていただいたお客様の【引越し開梱・収納サポート】に密着しました。今回はその続き。完成したお家をまわりながら、実際に「どこに・何を・どう収納したのか」をご紹介します。
片付く家は、モノをきれいに収めるだけでは生まれない
片付く家をつくるために大切なのは、ただモノをきれいに収めることではありません。家族がどこで何を使うのか、どんな動線で動くのか、どうすれば「出す・戻す」がラクになるのか。この3つを考えずに収納をつくると、見た目は整っていても、しばらくすると使いにくさが表面化してしまいます。
今回のお客様のお家も、収納スペース自体は決して特別多いわけではありません。それでも片付く家になっているのは、モノの量ではなく「置き方の設計」にこだわったからです。同じ広さの収納でも、設計次第で使い勝手はまったく変わるということを、今回のアフター公開で実感していただけると思います。収納の広さを増やすリフォームより、今ある収納の使い方を見直すほうが、はるかに低コストで効果が出やすいというのが現場での実感です。今回のお客様のお家も、収納量そのものは一般的な範囲でありながら、使い方の工夫だけでしっかり片付く状態を実現しています。
“定位置”は、動線と使用頻度で決まる
使用頻度や家族の生活動線まで考えながら、一つひとつのモノに定位置をつくっていく——これが、片付くお家をつくる一番の土台になります。よく使うものほど取り出しやすい場所に、たまにしか使わないものは少し奥や高い場所に。この順番を守るだけで、暮らしの中の「出す・戻す」が驚くほどラクになります。
動画では、実際に使った収納アイテムや配置の工夫、あえて収納をつくり込みすぎなかった場所など、「なぜここに収納したのか」まで詳しく解説しています。理由まで知ることで、ご自宅でも同じ考え方を応用しやすくなるはずです。
完成した収納に共通する、3つの工夫
今回、実際に収納をつくっていく中で意識したのは、この3つです。
ひとつ目は「あえて詰め込みすぎない場所をつくる」こと。収納の8割程度で止めておくことで、暮らしていく中で増えるモノにも対応でき、結果的に片付いた状態が長続きします。
ふたつ目は「収納アイテムは“何を・どれだけ”を先に決めてから選ぶ」こと。おしゃれなアイテムから選んでしまうと、サイズや容量が合わず、結局使いこなせないということが起こります。
みっつ目は「よく使うものほど、出しやすい高さ・位置に配置する」こと。しゃがんだり踏み台を使ったりする動作が必要な場所には、使用頻度の低いものを置くようにします。この3つはどれも特別な収納グッズを必要とせず、今ある収納の中で置き方を見直すだけで実践できます。
段ボールが消えた家に生まれた、暮らしの余白
あれだけあった段ボールをすべて開梱したあと、収納には想像以上の余白が残りました。これは物量を減らしたからではなく、最初から「動線と使用頻度」で設計していたからこそ生まれた結果です。片付けてもすぐ散らかってしまう方、収納はあるのにうまく使えていない方にも、きっと参考にしていただける内容だと思います。
余白があることで、暮らしていく中で増えるモノにも柔軟に対応できます。「今はぴったり収まっているけれど、この先どうなるか分からない」という不安がなくなるのも、この設計方法の大きなメリットです。子どもの成長やライフスタイルの変化にも、余白があるだけで柔軟に対応できるようになります。パンパンに詰まった収納は一見ものが多く見えて、実は変化に弱いという側面も持っています。
大阪・堺市で、引越し収納プランニングを行っています
monocoro.labでは、大阪市・堺市を中心に、引越しをきっかけに収納の仕組みを整えたい方のサポートを行っています。前編の開梱作業から今回のアフターまで、一貫してご依頼いただくことも可能です。詳しくは引越し収納プランニングのページをご覧ください。ご相談はLINEからお気軽にどうぞ。
大切なのは、“見せる”ことより“戻せる”こと
きれいに見せることより、毎日無理なく戻せること。使う人が自然と元に戻せる状態——それが、片づいたままの家をつくります。実際にどこに何を収めたのか、詳しい解説はぜひ動画でご覧ください。
